保健師の一日の流れ
保健師の一日
保健師の一日というのは勤務先によって違ってきます。
また、仕事の内容もその日によって変わってくるということもあるために、基本はこれという形は一概に言えません。
そこで、ここでは最も多いパターンとして保健所に努める場合の一日の様子を紹介していきます。
保健所の多くは8時半から開庁するため、30分ほど前に出勤をして仕事の準備をしたり着替えをしたりといった準備を始めることが一般的です。
朝の勤務時間が始まったら、多くの場合には高齢者の自宅介護をしたり乳幼児の訪問を行ったりといった訪問事業を行うことが多いです。
訪問事業がない日には前日までの健康診断結果を取りまとめたり、検査が必要な人に連絡をしたりということを行います。
午後からの仕事として最も多いのが検診です。
検診では身長や体重といったものの測定だけでなく、言葉の発達や運動機能の発達を観察して発達以上の早期発見に努めて検査を行います。
なので検診が終わったらデータ収集をして必要に応じて医療機関の検査を受けるよう声をかけたり、継続的な観察が必要な子をピックアップしたりします。
日によっては予防接種の集団接種であったり成人病検診であったりと、その日のメニューは様々です。
検診や予防接種がなかったとしても、書類を書いたり電話入れをしたりとやることが多く、保健師の一日は意外と大変なものです。
産業保健師の一日
保健師の中には産業保健師と言われる企業の保健室や医務室で働いている保健師もいます。
仕事の内容としては、従業員の健康増進であったり体調不良の社員に対して看護をしたりということがあります。
最近ではストレス社会となっておりメンタルバランスを崩している人も多くおり、そういった人たちへのケアも仕事の一部です。
産業保健師の仕事は一般的保健師とは全く仕事内容が異なります。
従業員の健康増進のために研修を行ったり、配布物を作成したりすることもありますし、体調不良や怪我をしている人に適切な処置もします。
このように産業保健師の仕事内容は多岐にわたるので、必要となるスキルも様々です。
看護師同様に適切に処置をするための医療知識を持っておくことも必要ですし、健康指導をするための知識も必要です。
それ以外にも最近ではメンタルバランスを崩している人の相談に乗ることも多く、カウンセリング技術についても持っておくことが必要になってきています。
産業保健師というのは自分から訪問をしたり、検診を行ったりということはあまりないために、仕事内容がわかりにくい部分があります。
しかし、企業を支える縁の下の力持ちとして企業の利益貢献に役立っているのです。